グローバル化は何となく良いモノ、不可避のことと思っている人も多いかもしれません。でも、グローバル化の中ではいろんな問題も起きています。「派遣止め」「貧富の格差」「食の安全・安定」、どれもグローバル化と関係しています。
そんなグローバル化に疑問を投げかける人が世界中で増えています。日本にも、AMネットがあります。ぜひみなさんもご参加ください。
プロフィール:かわむら あきお /
日本消費者連盟、(財)アジア・太平洋人権情報センター等、神戸女学院大学文学部助教授(国際関係論)を経て、現在は関西学院大学人間福祉学部准教授。
関西NGO協議会提言専門委員会委員、「環境・持続社会」研究センター理事、メコンウォッチ監事等を務める。
現在メディアでは、東北大震災のニュースばかり流れています。もちろん、被災者の生活が大変なのはわかりますが、もう誰も一昨年のハイチ地震(死者22万人)やその前年の中国四川省の地震(死者8万8千人)、ビルマのサイクロン(死者14万人)の話はしません。
現在進行形の中東の民主化、グローバリズムの影に苦しむ人々など、取り組むべき課題はたくさんあります。AMネットが提起する問題は遠い世界のことのようですが、一般市民が足元から支えることで、世界を少しでもよりよいものに変えることができると信じています。
プロフィール: こぶき たかし さん/商社マン、アジア協会アジア友の会スタッフを経て、現在フェアトレード・サマサマ、オイコクレジット・ジャパン事務局長。フェアトレード・タウン・ジャパン(FTTJ)理事、国際協力イベント「ワン・ワールド・フェスティバル」の副実行委員長などを務める。
いつからか忘れたけどAMネット会員。
米軍のGHQが日本を去る直前に生まれた。気がついてみると、ものすごく大きな変化の時代だった。電気や水道こそあったものの、小学生までは牛車が主な農産物の運搬手段。それが耕耘機になりトラックになりトラクターも入った。自然と折り合う暮らしだったが、すべて無理せず身の丈で、濃密な時空間に満ちていた。そこを走り抜けてふと気がつくとリアリティが感じられず、言葉が軽く、生きづらい現代を作ってきてしまっていた。3・11も引き起こしてしまった。
それだからこそ、泥臭くてもいいから、ぶれずに、でも時にはしなやかに本当のことが何なのか語り続けることがとても大事だと思う。AMネットはそんな舞台としてとても貴重だ。仲間として歩み続けたい。
プロフィール : いけがみ こういち/ 近畿大学農学部教授。
NPO法人「いのちの里京都村」副理事長。農業社会経済学の構築を目指し、農業・食料問題、水・環境問題、農村活性化、オルタナティブ・トレードなどについて研究しながら、日本、タイ、東部・南部アフリカの村を歩き回っている。
著書:『京の旬 食と農の達人をめざして』昭和堂、『農林水産業の技術者倫理』農文協、『むらの資源を研究する』農文協、『食の共同体』ナカニシヤ出版、『食と農のいま』ナカニシヤ出版、『都市資源の〈むら〉的利用と管理』農文協など
日本社会では、「市民社会」について職場や教育の場で出会い、学び、考える機会がどれくらいあるでしょうか。私の20代〜30代前半は、社会活動に関わっている先輩とフィールドで交わり、社会の現実を知り、課題解決に取り組む情熱に触れて、影響を受けた恵まれた環境でした。
けれども、「市民」「市民社会」という視点を深められた場面についての記憶は、残念ながら多くありません。
AMネットの会員になって、参加した会合の講師の話から、会報&URLの記事から、飲み会の雑談から聞こえてくる「市民が発言せんとあかんで」、「今、話した課題はどれもこれも未来の社会がどうなるか!につながっている。市民が生活している地域から関心をもって、解決に取り組もう」の声と言葉に気づかされて「市民社会」について考える時間が増えました。ありがとうございます。
これからも、ますます個性を豊かにして、『いき過ぎた経済のグローバル化へのメッセージ』を発信して下さい。止められないグローバリゼーションで苦しむ人々からの声を伝えて下さい。共感の嵐がおこることを期待しています。
プロフィール: はりき けいこ / 大阪市在住 1982年から、医療保健と地域型ネットワークのNGOでスタッフして働き、2011年6月からNPO法人関西NGO協議会顧問。
僕がNGO活動と出会ったのは学生の頃。それまで自分の周りの世界が全てだった僕にとって、その世界がどう形作られ、どう繋がっているのかという話はとても興味深いものでした。そして活動している方々の人柄に惚れた部分もあり、そのままどっぷりコチラ側へ(笑)おかげさまでそのことを学生のうちに知って社会に出られたことで、社会の中で自分がどう働き、生きていくかを明確に考えられるようになりました。
NGO活動は決して華やかなものではなく、多くの人から賞賛を浴びることもない、いわゆる「縁の下」の活動なのだと思います。それでもその「縁の下」があるからこそ、たくさんの人の幸せな暮らしがあると信じています。これからも末永く頑張っていきましょう!
プロフィール: さわぐち けいた /「今日もみんなで、おいしくごはん」をテーマに活動するNGO「偽百姓」代表。食と農はもちろん、「おいしく」ごはんを食べられる社会創りを目指してグローバリゼーションや地域づくり、寄付やNPOバンク(非営利金融)なども勉強中。
著作小冊子:『自給率とWTO』(09年)、『震災支援で大切なこと〜僕たちにできる寄付(募金)のハナシ〜』(11年)はブログからDL可能。→ http://d.hatena.ne.jp/nice100show/