流域循環/地域循環/環境

食と農
川の上流と下流は、水や食料の生産地と消費地の関係でもあります。無意識のうちに、下流(都市)は上流(地方)の恩恵を受けています。海外からの輸入に頼りすぎると、上流の農業や産業が荒廃し、その結果、私たちの暮らしは不安定なものになってしまいます。AMネットの会報誌「LIM」にのせた記事から抜粋します。

「熱帯林保護」は、「感染症予防策」でもある

世界保健機関(WHO)は、新型コロナウイルスの流行は、野生動物から始まった可能性があるとしています。
人間と動物の両方に広まる感染症を「人獣共通感染症」と呼んでいて、それらは、ヒトの感染症全体の60%以上を占め、 今回の新型コロナウイルスもそうです。毎年約10億の事例と数百万人の死者が発生していると警鐘を鳴らしています。 近年問題となっている新興感染症では、75%が動物由来で、その大半は野生動物とされます。

流域を歩く(安威川編) みんなで流域マップを作る 〜 2014.08

昔からアジア・モンスーン地帯では、『流域』を「地域」の単位として考えてきました。生活用水はもちろんのこと、水運・舟運によるヒト・モノ・文化の密接なつながり、利水・治水の必要性、水循環による固有の生態系、など、流域を中心にした「地域社会」でヒト・モノ・文化が循環し、豊かな地域社会が作られてきました。

地域社会から見たグローバリゼーション  〜 2011.07

「アフリカの貧しい国は食料しか輸出するものがないので、日本がもっと食料を輸入することは国際貢献である」という・・ところが、アフリカをはじめ経済力の弱い国々は、自給できていない国が大半。穀物輸入国です。そうした国からすれば、経済大国の日本が穀物を買えば、穀物の値段が上がってしまってより一層、買うのが困難・・